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【2026年最新】ダブルワーク年末調整の書き方|2社対応

【2026年最新】ダブルワーク年末調整の書き方|2社対応

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フクゼイ編集部

監修副業税金ナビゲーター

副業の税金・確定申告・会計ソフト選びを専門に扱うメディア。国税庁の公式情報をもとに、副業ワーカーが税務で困らないよう正確な情報を発信しています。

ダブルワーク・掛け持ちの年末調整は「主たる給与先(給与が多い方)」でのみ行います。従たる給与先には扶養控除等申告書を提出しません。副業の給与が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要です。この記事では書類の書き方・提出先の決め方・確定申告の手順をわかりやすく解説します。

ダブルワークの年末調整、まず基本ルールを確認しよう

ダブルワークの年末調整は、「主たる給与先(給与が多い方の勤務先)」でのみ行います。これは所得税法上のルールです。扶養控除等申告書は1か所の勤務先にしか提出できません。提出した勤務先が「主たる給与先」、提出しない方が「従たる給与先」になります。主たる給与先では通常どおり年末調整の書類を記入して提出します。従たる給与先では年末調整を受けられず、源泉徴収は「乙欄」の高い税率で行われます。乙欄では扶養控除・基礎控除が考慮されないため、税額が多く天引きされています。この差額は確定申告をすることで精算され、払い過ぎた税金が還付されます。<a href="/column/fukugyou-nenmatchosei-kakuteishinkoku">副業がある会社員の年末調整と確定申告の詳細</a>も参考にしてください。

ダブルワークをする会社員が2つの業務を掛け持ちしている様子
ダブルワークをする会社員が2つの業務を掛け持ちしている様子
ダブルワーク(掛け持ち勤務)の主たる給与先と従たる給与先の手続き比較。出典: 国税庁「No.2520 2か所以上から給与をもらっている人の源泉徴収」
項目主たる給与先従たる給与先
扶養控除等申告書提出する(必須)提出しない(提出禁止)
源泉徴収の適用税率甲欄(控除あり)乙欄(控除なし・税額高め)
年末調整受けられる受けられない
提出する書類年末調整3種類の書類なし(書類提出不要)
確定申告との関係年末調整で精算済み確定申告で精算が必要
源泉徴収票会社から発行される会社から発行される(申告に必要)

主たる給与先での年末調整の書き方

主たる給与先では、通常の年末調整と同じ書類を提出します。提出する書類は主に3種類です。ダブルワークだからといって特別な書類は必要ありません。ただし、基礎控除申告書の「所得の見積もり額」には注意が必要です。2022年以降、副業収入が多い場合は記載方法が変わっています。以下に各書類の書き方を解説します。

①給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の書き方

本人の氏名・住所・マイナンバー、配偶者・扶養親族の情報を記入します。副業先(従たる給与先)の情報は記入する必要はありません。この書類は「主たる給与先での扶養控除の申請」なので、副業先の収入欄はありません。記入内容は例年とほぼ同じです。変更がなければ「変更なし」と記入するだけで提出できます。

注意

副業先の給与収入は、この書類に記入しません。ここで記入するのはあくまで「扶養している家族の情報」です。副業先の収入を誤って記入してしまうと書類の訂正が必要になります。

②基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書の書き方

「給与所得以外の所得の合計額」欄に、副業の所得を記入します。副業が給与所得(アルバイト等)の場合は「給与所得の収入金額の見積額」に含めて計算します。本業と副業の合計年収が2,400万円以下であれば、基礎控除額は48万円です。副業の年収が多い場合、合計年収によって基礎控除額が段階的に減少します(2,400万円超〜2,500万円:32万円→16万円→0円)。会計ソフトを使えば自動計算してくれるので便利です。

③給与所得者の保険料控除申告書の書き方

生命保険料・地震保険料・社会保険料(国民年金等)の控除を申請する書類です。副業をしていても書き方は同じです。各保険会社から届く「控除証明書」を確認しながら記入してください。iDeCoを掛けている場合は「小規模企業共済等掛金控除」欄に記入します。

従たる給与先への対応|提出書類はゼロ

従たる給与先(副業・掛け持ち先)への年末調整の書類提出は不要です。正確には「提出してはいけない」です。扶養控除等申告書を提出してしまうと、控除が二重に適用されて脱税になるリスクがあります。従たる給与先にすべきことは1つだけです。年末(または退職時)に「源泉徴収票」を受け取ることです。この源泉徴収票は確定申告で必要になります。なくさず保管してください。<a href="/column/kakutei-shinkoku-guide">確定申告の基本的な流れ</a>も事前に確認しておくと安心です。

源泉徴収票や年末調整書類などの税務書類一式
源泉徴収票や年末調整書類などの税務書類一式
情報

従たる給与先では、乙欄の高い税率で源泉徴収されています。たとえば月給15万円の場合、乙欄では約17,000円(甲欄では約8,600円)が差し引かれます。確定申告すれば差額が還付されるため、申告しないと損になります。

ダブルワークで確定申告が必要になるケース

ダブルワークをしている場合、以下のいずれかに当てはまれば確定申告が必要です。最も多いのは「従たる給与が年間20万円を超える場合」です。国税庁No.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」に基づくルールです。見落としがちなケースも表に整理しました。確定申告が不要なケースでも、住民税の申告は必要になる場合があります。<a href="/column/fukugyou-juminzei-shinkoku">住民税の申告方法</a>も合わせて確認してください。

ダブルワークにおける確定申告の要否一覧。出典: 国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」
ケース確定申告の要否理由
従たる給与(副業給与)が年間20万円超必要所得税法上、複数の勤務先から給与をもらう場合の申告義務
従たる給与が年間20万円以下原則不要(住民税申告は必要な場合あり)年末調整済みの給与所得のみで20万円以下は特例で免除
本業年収が2,000万円超必要高額所得者は年末調整対象外(所得税法第190条)
医療費控除・住宅ローン控除を受けたい必要(還付あり)年末調整では申請できない控除のため確定申告が必要
ふるさと納税でワンストップ特例を使った副業20万円超なら確定申告必要確定申告をする場合はワンストップ特例は無効になる

NG書き方パターンと確認チェックリスト

ダブルワークの年末調整でありがちなミスをまとめました。以下のNG行為は税務上のトラブルにつながります。思い当たる場合は、早めに勤務先の担当者か税務署に相談してください。確認チェックリストも用意しましたので、書類を提出する前に必ず確認してください。<a href="/column/fukugyou-kakuteishinkoku-miapuri">確定申告しないと起きるペナルティ</a>の詳細も参考にしてください。

注意

【NGその1】2か所の勤務先両方に扶養控除等申告書を提出した場合: 控除が二重に適用され、過少申告になります。気づいたら従たる給与先に返却を申し出て、確定申告で修正してください。 【NGその2】主たる給与先に副業収入を記入してしまった: 基礎控除申告書の「所得の見積もり額」欄は正確に記入する必要がありますが、副業給与の収入を「その他の所得」として二重計上するのは誤りです。書き方不明な場合は年末調整の担当者に確認してください。

  • 扶養控除等申告書の提出先は1か所のみにした
  • 主たる給与先は「給与が多い方の勤務先」にした
  • 従たる給与先には扶養控除等申告書を提出していない
  • 基礎控除申告書に副業収入を含めた年収見積もりを正確に記入した
  • 従たる給与先から年末に源泉徴収票をもらうことを確認した
  • 副業の年間給与が20万円を超える場合は確定申告の準備を始めた
  • ふるさと納税のワンストップ特例と確定申告の関係を確認した

ダブルワークの確定申告の手順(4ステップ)

副業の給与が年間20万円を超えた場合は、確定申告が必要です。手順は以下の4ステップで完了します。会計ソフトを使えば、確定申告書の作成が大幅に楽になります。特に複数の勤務先の収入を合算する計算は、ソフトが自動でやってくれます。<a href="/column/fukugyou-etax-smartphone">スマホでの確定申告方法</a>も参考にしてください。

スマートフォンでe-Taxを使って確定申告を行う様子
スマートフォンでe-Taxを使って確定申告を行う様子
  1. 両社から源泉徴収票を受け取る(1月中旬〜下旬に発行されることが多い)
  2. 会計ソフトまたは国税庁の確定申告書作成コーナーで2社分の給与を入力する
  3. 所得税額を計算し、申告書を作成する(e-Tax・郵送・窓口で提出)
  4. 還付がある場合は申告後1〜2か月で指定口座に振り込まれる(納税の場合は3月15日までに納付)
ポイント

会計ソフト(やよいの青色申告・マネーフォワード クラウド確定申告など)を使えば、源泉徴収票の数値を入力するだけで申告書が自動作成されます。e-Taxと連携すれば、自宅から提出まで完結します。

ダブルワーク年末調整の書類提出前に確認すべき3つのポイント

ダブルワークの年末調整の基本ルールをまとめます。年末調整は「主たる給与先(給与が多い方)」でのみ行います。扶養控除等申告書は1か所にしか提出できません。従たる給与先には書類を提出せず、源泉徴収票をもらうだけでOKです。副業の給与が年間20万円を超える場合は確定申告が必須です。払い過ぎた税金(乙欄の高い源泉徴収分)が還付される場合がほとんどなので、確定申告は必ず行いましょう。確定申告書の作成は、会計ソフトを使えば大幅に楽になります。2社分の源泉徴収票を入力するだけで自動計算してくれます。<a href="/column/aoiro-shiroiro-chigai">青色申告と白色申告の違い</a>も参考に、今後の申告方法を検討してみてください。まだ会計ソフトを導入していない方は、以下のサービスが確定申告に対応しています。<br><br><a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=4AZGC4+2XDT62+35XE+609HU" rel="nofollow sponsored" referrerpolicy="no-referrer-when-downgrade" target="_blank">やよいの青色申告オンライン — 初年度無料で試す</a><img src="https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=4AZGC4+2XDT62+35XE+609HU" width="1" height="1" style="display:none" alt="" /><br><a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=4AZGC4+2JOU96+4JGQ+HUD03&a8ejpredirect=https%3A%2F%2Fbiz.moneyforward.com%2Fcampaign%2Ftax_return%2F40304%2F" rel="nofollow sponsored" referrerpolicy="no-referrer-when-downgrade" target="_blank">マネーフォワード クラウド確定申告 — 無料で始める</a>

よくある質問

Q. ダブルワークの年末調整はどちらの会社で行いますか?

給与の多い方の勤務先(主たる給与先)で行います。扶養控除等申告書は1か所にしか提出できないため、給与額が多い方の勤務先に提出してください。給与が同額の場合は、どちらか一方を主たる給与先として選択します。

Q. 扶養控除等申告書は2か所の会社に提出できますか?

提出できません。扶養控除等申告書は1か所の勤務先にのみ提出できます。複数の勤務先に提出すると、扶養控除が二重に適用されて脱税になるリスクがあります。誤って2か所に提出してしまった場合は、すぐにどちらかの会社に申し出て書類を返却してもらってください。

Q. 副業の給与が年間20万円以下なら確定申告は不要ですか?

所得税の確定申告は不要です。ただし住民税の申告は必要な場合があります。副業の給与が20万円を超える場合は確定申告が必須です。なお、医療費控除やふるさと納税など他の理由で確定申告する場合は、20万円以下でも副業収入を申告書に含める必要があります。

Q. 両方の会社で年末調整してしまった場合はどうすればいいですか?

どちらか一方の会社(従たる給与先)に申し出て、年末調整をやり直してもらう必要があります。すでに書類を提出した場合は、担当者に連絡して書類の返却または訂正を依頼してください。最終的には確定申告で2社分の所得を合算して精算します。

Q. 従たる給与先では源泉徴収額が高くなりますか?

はい、高くなります。従たる給与先には扶養控除等申告書を提出しないため、「乙欄」の税率が適用されます。乙欄は扶養控除や基礎控除が考慮されないため、甲欄より高い税額が天引きされます。確定申告をすることで精算され、払い過ぎた税金は還付されます。