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動画編集副業の確定申告|経費一覧と申告手順を解説

動画編集副業の確定申告|経費一覧と申告手順を解説

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フクゼイ編集部

監修副業税金ナビゲーター

副業の税金・確定申告・会計ソフト選びを専門に扱うメディア。国税庁の公式情報をもとに、副業ワーカーが税務で困らないよう正確な情報を発信しています。

動画編集の副業で年間収入が30万円あっても、経費を引いた所得が20万円以下なら確定申告は不要です。逆に所得が20万円を超えたら申告は義務。Adobe Premiere Proの月額料金、PC購入費の減価償却、外注費、自宅の電気代・通信費の按分——動画編集には経費にできる項目が多いため、正しく計上すれば手取りが変わります。

動画編集の副業で確定申告が必要になる条件

動画編集の副業で確定申告が必要かどうかは「所得」で判断します。所得とは売上(クライアントから受け取った報酬の合計)から必要経費を差し引いた金額です。売上が50万円でも経費が35万円あれば所得は15万円。この場合、所得税の確定申告は不要です。

会社員(給与所得者)の場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告義務が発生します(国税庁 No.1900)。20万円以下でも住民税の申告は別途必要です(副業の住民税申告方法)。

本業がなく動画編集が唯一の収入源の場合は、所得が基礎控除額を超えたら申告が必要です。令和7年分は合計所得132万円以下で基礎控除95万円、132万円超336万円以下で88万円の段階制に改正されています(国税庁 令和7年度税制改正)。

動画編集の副業で確定申告が必要になる条件の解説
動画編集の副業で確定申告が必要になる条件の解説
動画編集副業の確定申告・住民税申告の判定表
条件確定申告の要否住民税申告
副業所得20万円超必要不要(確定申告に含む)
副業所得20万円以下不要必要(市区町村へ申告)
本業なし・所得が基礎控除超必要不要(確定申告に含む)
医療費控除やふるさと納税の申告あり必要(副業所得も合算)不要
注意

20万円ルールは「所得税」限定の規定です。副業所得が1円でも住民税の申告は必要です。申告漏れには延滞税がかかるため注意してください(20万円ルールの詳しい解説)。

動画編集副業で経費にできるもの一覧

動画編集は業務に必要な支出が多い副業です。経費を正しく計上すれば課税所得が下がり、手取りが増えます。経費にできるかの判断基準は「動画編集の業務に直接必要な支出かどうか」です。プライベートと業務の両方で使う支出は「家事按分」で業務使用割合のみを経費にします。

動画編集副業の経費一覧(勘定科目・按分目安)
勘定科目具体例按分の目安
通信費 / 消耗品費Adobe Premiere Pro(月額2,728円〜)、DaVinci Resolve Studio(買切41,980円)、Final Cut Pro(買切48,800円)業務専用なら100%
減価償却費PC(10万円以上)、モニター(10万円以上)業務使用割合で按分
消耗品費マウス、キーボード、SDカード、外付けHDD/SSD(10万円未満)業務専用なら100%
通信費インターネット回線、クラウドストレージ(Google Drive、Dropbox等)使用時間按分(例: 業務50%)
水道光熱費自宅作業の電気代作業時間 ÷ 在宅時間で按分
外注費BGM作成、ナレーション、サムネイルデザインの外注100%
新聞図書費動画編集スキルの書籍、Udemy・YouTubeの有料教材業務関連なら100%
旅費交通費クライアント打ち合わせの交通費100%
地代家賃自宅兼作業場の家賃面積按分 or 時間按分
雑費素材サイトの有料ライセンス(Artlist、Envato等)、フォント購入業務専用なら100%
ポイント

Adobe Creative Cloud(月額7,780円〜)のように編集以外のソフト(Photoshop、Illustrator等)がセットになったプランでも、サムネイル制作やテロップ素材作成に使うなら経費計上が認められます。「業務に必要な理由」を帳簿の摘要欄に記録しておくと税務調査時に説明しやすいです。

PC・機材の減価償却と一括経費の判断基準

動画編集はPCスペックが収入に直結する副業です。高性能PCやモニターの購入は大きな初期投資ですが、金額帯によって経費の計上方法が変わります。

PC・機材の金額帯別の経費計上方法
購入金額処理方法根拠
10万円未満消耗品費として一括経費所得税法施行令第138条
10万円以上20万円未満一括償却資産(3年均等償却)所得税法施行令第139条
10万円以上30万円未満少額減価償却資産の特例(青色申告限定)で一括経費租税特別措置法第28条の2
30万円以上耐用年数に応じた定額法で減価償却(PCは4年)耐用年数省令 別表第一

具体例:20万円のPCを購入した場合

白色申告の場合は一括償却資産として3年間で均等償却します。20万円 ÷ 3年 = 毎年約6.7万円を経費に計上します。青色申告をしていれば少額減価償却資産の特例により20万円を購入年に一括で経費にできます。年間の合計取得価額300万円が上限です。

副業で動画編集を続ける場合は、開業届を出して青色申告承認申請をすることで、PC購入費を一括経費にでき、さらに65万円の特別控除が受けられます。

雑所得と事業所得の判定基準(通達35-2)

動画編集の副業収入が「雑所得」と「事業所得」のどちらになるかは、節税額に大きく影響します。事業所得なら青色申告特別控除(最大65万円)、赤字の損益通算、純損失の繰越控除が使えます。雑所得ではこれらの特典が一切ありません。

所得税基本通達35-2では、事業所得と認められるかは「社会通念上事業と称するに至る程度の規模で行われているか」により判定するとしています。さらに、帳簿書類の保存がなく、収入金額300万円以下かつ主たる所得でない場合は、業務に係る雑所得と「推定」されます(国税庁 所得税基本通達の一部改正について)。

副業の雑所得と事業所得の判定基準の解説
副業の雑所得と事業所得の判定基準の解説
雑所得・事業所得の判定基準一覧(所得税基本通達35-2)
判定要素雑所得に推定されるケース事業所得として認められうるケース
帳簿書類の保存なしあり(仕訳帳・総勘定元帳等)
年間収入金額300万円以下300万円超、または300万円以下でも帳簿あり
主たる所得かNo(給与所得が主)Yes、またはNoでも帳簿保存あり
反復継続性単発案件のみ毎月継続して受注
独立性特定1社に従属複数クライアントと取引
情報

通達35-2の「推定」は、帳簿保存と継続的な活動実態により覆せます。動画編集の副業で月5万円以上の収入が継続し、複数クライアントと取引があり、帳簿を備え付けている場合は事業所得として申告する余地があります。判断に迷う場合は税務署の無料相談窓口を利用してください。

動画編集副業の確定申告手順(e-Tax対応)

確定申告の手順は、書類を集める・帳簿を整理する・申告書を作成する・提出するの4ステップです。e-Taxを使えば自宅から完了し、青色申告の65万円控除も満額適用されます。

  1. Step 1

    必要書類を準備する

    本業の源泉徴収票、副業の売上が確認できる資料(請求書・銀行振込明細)、経費の領収書・レシート、マイナンバーカードを用意します。

  2. Step 2

    帳簿を整理する

    1月1日〜12月31日の収入と経費を記帳します。やよいの青色申告オンラインやマネーフォワード クラウド確定申告なら、銀行口座やクレジットカードの明細を自動取込できます。

  3. Step 3

    国税庁の確定申告書等作成コーナーで申告書を作成

    「所得税の確定申告書」→「給与所得」に本業の源泉徴収票を入力 →「雑所得(その他)」に副業の収入と経費を入力します。事業所得で申告する場合は青色申告決算書または収支内訳書を先に作成してください。

  4. Step 4

    住民税の納付方法を選択

    第二表「住民税に関する事項」で「自分で納付(普通徴収)」にチェックを入れます。これを忘れると副業分の住民税が会社の給与天引きに上乗せされ、バレるリスクが高まります。

  5. Step 5

    e-Taxで送信 or 税務署へ提出

    e-Tax(マイナンバーカード方式)で送信すれば完了です。還付金は申告から約3週間で振り込まれます(紙提出の場合は1〜2ヶ月)。提出期限は翌年2月16日〜3月15日です。

ポイント

会計ソフトを使えば帳簿から申告書の作成まで一気通貫で進められます。やよいの青色申告オンラインは初年度無料で、動画編集の経費仕訳にも対応しています。<img src="https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=4AZGC4+2XDT62+35XE+609HU" width="1" height="1" style="display:none" alt="" loading="lazy" />

動画編集副業の税額シミュレーション

本業年収500万円の会社員が動画編集の副業で年間売上100万円を得た場合を試算します。経費を正しく計上するかどうかで手取りが大きく変わります。

経費計上による手取り差額シミュレーション(本業年収500万円・副業売上100万円の場合)
項目経費計上なし経費40万円計上
副業売上100万円100万円
経費0円40万円(ソフト代・PC按分・通信費等)
副業所得100万円60万円
追加の所得税(税率20%想定)約20万円約12万円
追加の住民税(税率10%)約10万円約6万円
手取り増加額約70万円約82万円
情報

この試算では基礎控除・給与所得控除は本業側で適用済みのため、副業所得に対して本業の限界税率(所得税20%+住民税10%=合計30%)がかかる前提です。実際の税額は扶養控除や社会保険料控除によって変動します。年収別の税金シミュレーションも参考にしてください。

動画編集の副業が会社にバレないための対策

副業が会社に知られるルートは主に2つあります。1つ目は住民税の増加、2つ目はSNSや人づての情報漏洩です。税務面で防げるのは1つ目の住民税ルートです。

住民税を普通徴収に切り替える

確定申告書の第二表「住民税に関する事項」で「自分で納付」を選択します。副業分の住民税は自宅に届く納付書で自分で支払うため、会社の給与明細に反映されません。

副業が「給与所得」(アルバイト等)の場合は原則として特別徴収に合算されるため、普通徴収にできない場合があります。動画編集は業務委託契約が多く「雑所得」扱いのため、普通徴収への切替がしやすい副業です(住民税の普通徴収切替の詳細)。

SNSやクラウドソーシングのプロフィール管理

クラウドワークスやランサーズなどで動画編集の仕事を受注している場合、プロフィールに本名を記載しないことを推奨します。X(旧Twitter)やYouTubeで編集実績を公開する際も、本業の同僚が見ない前提で運用してください。

動画編集副業に適した会計ソフトの選び方

帳簿をつけることで事業所得として認められる可能性が高まり、青色申告特別控除65万円を使える道が開けます。会計ソフトを使えば、複式簿記の知識がなくても帳簿作成と確定申告書の出力が可能です。

やよいの青色申告オンラインはEPC113.64・確定率97.17%で、副業会社員の利用実績が豊富です。セルフプランなら初年度無料で試せます。<img src="https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=4AZGC4+2XDT62+35XE+609HU" width="1" height="1" style="display:none" alt="" loading="lazy" />

マネーフォワード クラウド確定申告は銀行口座・クレジットカードの自動連携が強みで、経費の仕訳を自動提案してくれます。

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動画編集副業におすすめの会計ソフト比較
会計ソフト初年度料金特徴
やよいの青色申告オンラインセルフプラン:無料操作がシンプル。確定申告書の自動作成対応。e-Tax連携可能
マネーフォワード クラウド確定申告月額1,078円〜銀行・カード自動連携が強力。経費の自動仕訳が便利
freee会計月額1,180円〜スマホアプリの操作性が高い。レシート撮影で経費入力可能

動画編集副業の確定申告チェックリスト

初めて確定申告をする動画編集者が見落としがちなポイントを整理しました。申告前にすべての項目を確認してください。確定申告の必要書類一覧もあわせて参照すると安心です。

  • 1月〜12月の副業売上を合計した(請求書・振込明細で確認)
  • 経費の領収書・レシートを月別に整理した
  • PC・モニターなど10万円以上の購入品は減価償却で処理した
  • 自宅作業の通信費・電気代は按分計算を行った
  • 本業の源泉徴収票を手元に準備した
  • 確定申告書の住民税欄で「自分で納付」にチェックした
  • 提出期限(翌年3月15日)を確認した

よくある質問

Q. 動画編集の副業はいくらから確定申告が必要ですか?

売上ではなく「所得(売上−経費)」で判断します。会社員の場合、動画編集の副業所得が年間20万円を超えると所得税の確定申告が必要です(所得税法第121条第1項)。20万円以下でも住民税の申告は市区町村に対して別途必要です。

Q. 動画編集ソフトの月額料金は経費にできますか?

Adobe Premiere Pro・Final Cut Pro・DaVinci Resolveなどの編集ソフトの利用料は「通信費」または「消耗品費」として全額経費にできます。サブスクリプション(月額・年額)は支払った年度の経費として計上します。Adobe Creative Cloudのように複数ソフトがセットになったプランでも、業務利用割合に応じた按分計上が可能です。

Q. 動画編集用のPC(15万円)は一括で経費にできますか?

10万円未満なら「消耗品費」として一括経費にできます。10万円以上20万円未満は「一括償却資産」として3年間で均等償却が可能です(所得税法施行令第139条)。15万円のPCなら毎年5万円ずつ3年間に分けて経費計上します。青色申告をしていれば30万円未満まで一括経費にできる「少額減価償却資産の特例」が使えます。

Q. 動画編集の副業は雑所得と事業所得のどちらですか?

会社員の副業の場合、収入金額300万円以下かつ帳簿書類の保存がなければ業務に係る雑所得と推定されます(所得税基本通達35-2)。ただし、反復・継続・独立して行われており帳簿を備え付けていれば、収入規模にかかわらず事業所得として認められる余地があります。事業所得にすると青色申告特別控除(最大65万円)を使えるため、節税効果が大きいです。

Q. 動画編集の副業が会社にバレない方法はありますか?

確定申告書の第二表「住民税に関する事項」で「自分で納付(普通徴収)」を選択してください。これにより副業分の住民税が給与天引き(特別徴収)にならず、会社の経理担当に住民税額の増加を知られるリスクを抑えられます。ただし自治体によっては普通徴収に対応していない場合もあるため、事前に市区町村窓口へ確認することを推奨します。