【2026年最新】副業スマホ代・通信費按分の計算方法
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副業のスマホ代・通信費は、家事按分によって確定申告で経費にできます。時間按分・使用割合按分の2つの計算方法、税務調査で否認されない証拠の残し方、固定回線やWi-Fi代の経費化まで、副業者が知るべき通信費の節税テクを完全解説します。
副業のスマホ代・通信費は経費にできる
副業のスマホ代や通信費は、「家事按分」によって経費に計上できます。家事按分とは、プライベートと仕事の両方に使う費用を、業務使用割合に応じて分ける方法です。
根拠は所得税法施行令第96条(家事関連費の必要経費算入)です。「業務の遂行上直接必要な部分」が明確に区分できる場合、その金額を必要経費に算入できると規定されています。国税庁タックスアンサー No.2210 必要経費の知識でも確認できます。
副業の所得区分によって確定申告での記入欄は異なりますが、雑所得・事業所得どちらでも通信費の按分は適用できます。詳しい所得区分の判断は副業の雑所得・事業所得の違いを参照してください。
50%を超える割合で業務使用している場合でも、プライベート使用分を差し引いた業務使用分のみを経費にするのが原則です。感覚ではなく記録に基づく按分が大切です。
家事按分とは?副業での基本的な考え方
家事按分とは、生活費(家事費)と仕事の費用が混在している支出を、業務使用分だけ切り分けて経費にする処理です。家賃・光熱費・通信費をまとめた按分の総合ガイドは副業の家事按分 完全ガイドで解説しています。電気代・ガス代・水道代の費目別按分計算については副業の光熱費按分計算方法で詳しく解説しています。副業でスマホを使う場合、以下のいずれかに当てはまれば按分の対象になります。
- クライアントとの連絡・案件確認にスマホを使っている
- 副業のリサーチ・情報収集にインターネットを使っている
- クラウドソーシングサイトへのアクセス・納品にスマホを使っている
- 副業のSNS運用・動画投稿にスマホを使っている
- 副業の帳簿・会計アプリをスマホで操作している
按分に必要な2つの要件
国税庁の基準では、家事関連費を必要経費にするために2つの要件があります。
1つ目は「業務の遂行上直接必要な部分が明確に区分できること」です。2つ目は「その区分が合理的な根拠に基づいていること」です。
「なんとなく30%」ではなく、時間記録やデータ使用量などの客観的データをもとに割合を算出することが、税務署への説明で最も重要です。
「感覚的に半分くらい仕事で使っています」という説明は税務調査で否認されるリスクがあります。数字の根拠を必ず用意してください。
按分比率の2つの計算方法
副業の通信費を按分する方法は大きく2つあります。どちらを選んでも問題ありませんが、一度決めたら毎月同じ方法で計算することが重要です。
①時間按分(最もシンプルで一般的)
1日あたりの業務使用時間を記録し、全体の使用時間に占める割合で按分します。副業の種類を問わず、どんな形態の副業にも使える汎用的な方法です。
計算式: 按分率(%)= 副業に使った時間 ÷ 1日のスマホ使用時間合計 × 100
具体例: 1日のスマホ使用時間が5時間、うち副業(案件確認・クライアント連絡)に1.5時間使う場合 → 1.5 ÷ 5 = 0.3 → 按分率30%
月額スマホ代が7,000円の場合: 7,000円 × 30% = 2,100円が月の経費として計上できます。
- 平日と休日で副業使用時間が異なる場合は、月単位でまとめて計算するのが現実的
- 使用時間のメモは手帳・スマホのメモアプリ・Excelなどを活用する
- 毎月記録を積み重ねることで、税務調査でも説明しやすくなる
②使用割合按分(通話・データ量ベース)
通話履歴やデータ使用量を基準に業務使用割合を算出する方法です。スマホのキャリアアプリまたはマイページで通話時間やデータ使用量を確認できます。
計算式: 按分率(%)= 業務に関する通話時間(またはデータ量)÷ 月の総通話時間(またはデータ量)× 100
データ主体の副業(Webライター・SNS運用・クラウドソーシングなど)はデータ量ベース、電話主体の副業(テレアポ・オンライン相談など)は通話時間ベースが客観的説明として有効です。
- 通話履歴はスマホの通話アプリで一覧表示し、スクリーンショットで保存できる
- データ使用量はキャリアのマイページまたはアプリで月次確認が可能
- 副業関連アプリのデータ使用量を「設定→一般→iPhoneストレージ(Androidはデータ使用量)」で確認できる
【早見表】月額別・按分率別の経費額
以下の早見表で、スマホ代の月額と按分率に応じた経費額を確認できます。副業の確定申告で計上できる金額の目安にしてください。
| 月額スマホ代 | 按分率10% | 按分率20% | 按分率30% | 按分率50% |
|---|---|---|---|---|
| 3,000円 | 300円(年3,600円) | 600円(年7,200円) | 900円(年10,800円) | 1,500円(年18,000円) |
| 5,000円 | 500円(年6,000円) | 1,000円(年12,000円) | 1,500円(年18,000円) | 2,500円(年30,000円) |
| 7,000円 | 700円(年8,400円) | 1,400円(年16,800円) | 2,100円(年25,200円) | 3,500円(年42,000円) |
| 10,000円 | 1,000円(年12,000円) | 2,000円(年24,000円) | 3,000円(年36,000円) | 5,000円(年60,000円) |
| 12,000円 | 1,200円(年14,400円) | 2,400円(年28,800円) | 3,600円(年43,200円) | 6,000円(年72,000円) |
按分率が50%を超える場合、副業専用SIMを契約して全額経費にする方が、按分計算の手間がなく税務リスクも下がります。格安SIMは月額1,000〜2,000円台から利用可能です。
スマホ以外にも経費にできる通信費の種類
副業で経費にできる通信費はスマホ代だけではありません。以下の費用も家事按分によって経費計上できます。副業で経費にできるものの一覧と合わせて確認してください。
- 自宅の光回線インターネット代(フレッツ光・auひかり・ドコモ光など)
- モバイルWi-Fiルーターの月額料金
- 格安SIM(MVNO)の月額料金
- 副業専用で契約したスマホのプラン代(全額経費計上OK)
- オンライン会議用のWebカメラ・ヘッドセット(消耗品費)
固定回線(光回線)の按分計算
自宅のインターネット回線を副業に使っている場合も、按分して経費にできます。計算方法はスマホ代と同じで「副業での使用時間 ÷ 全体の使用時間」で按分率を算出します。
例: 月額7,000円の光回線で副業使用率が25%の場合 → 7,000円 × 25% = 1,750円を経費計上できます。年間で21,000円の節税効果があります。
スマホ代と光回線の両方を按分する場合は、それぞれ別々に勘定科目「通信費」で記帳してください。
副業専用SIMで按分不要にする方法
副業専用として格安SIMを契約すれば、その月額料金をすべて経費にできます。プライベートと仕事を明確に分けることで、按分計算の手間がなくなり、税務調査でも説明がシンプルになります。格安SIMは月額1,000〜3,000円程度と安く、副業の通信費専用として持つと管理が楽になります。
税務調査で否認されないための証拠保管術
家事按分した通信費が税務調査で否認されるケースの多くは「根拠の記録がない」場合です。以下の3ステップを実践することで、税務調査のリスクを大幅に下げられます。
- 按分メモを毎月作成・保管する(業務使用時間・按分率・計算根拠を記録したExcelまたは手書き表)
- 通話履歴やデータ使用量のスクリーンショットを月次で保存する(キャリアのマイページから取得)
- 副業関連のチャット・メール・業務アプリの使用記録を残す(案件ごとの通信内容の記録)
「業務で使っている感覚が60%くらい」という説明は税務調査で通りません。使用時間や通話記録など、第三者が見て納得できる客観的な記録が不可欠です。
按分メモの記録テンプレート例
毎月1枚、以下の内容をExcelまたはメモ帳で記録することをお勧めします。
記録項目: ①月・年、②スマホ月額料金、③1日の平均使用時間(合計)、④1日の副業使用時間、⑤按分率(④÷③)、⑥月の経費額(②×⑤)
この記録を利用明細と一緒に保管すれば、税務調査で「根拠が合理的である」という説明が可能になります。記録の保管義務は5年間です(所得税法第232条)。
- 記録はGoogleスプレッドシートなどクラウドで保管すると紛失リスクが下がる
- 利用明細はキャリアのアプリから毎月PDFで保存しておく
- 副業の種類が変わった月は、変更の理由を記録しておく
会計ソフトでの仕訳・記帳方法
副業の通信費を経費計上する際の勘定科目は「通信費」を使います。会計ソフトを使えば仕訳の入力が簡単で、確定申告書類も自動作成できます。
仕訳例(月額7,000円のスマホ代・按分率30%の場合)
借方: 通信費 2,100円 / 貸方: 普通預金 7,000円
借方: 事業主貸 4,900円
やよいの青色申告オンラインでは、この仕訳をテンプレートとして登録できるため、毎月2クリックで入力が完了します。確定申告書の作成も自動化でき、青色申告65万円控除の適用で節税効果がさらに高まります。副業の帳簿のつけ方と合わせて参照してください。
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マネーフォワード クラウド確定申告も副業の経費管理に対応しており、スマホアプリから仕訳・申告書作成が可能です。
よくある質問
副業のスマホ代・通信費の按分に関するよくある疑問をまとめました。
副業収入が20万円以下でも通信費を経費にできますか?
所得税の確定申告義務がない場合でも、住民税申告では経費計上が有効です。また、副業収入が20万円以下でも医療費控除などで確定申告する場合は、同時に副業経費も申告できます。20万円ルールの詳細は副業の20万円ルール完全解説を参照してください。
雑所得の副業でもスマホ代を経費にできますか?
できます。所得税法37条1項の規定により、雑所得の計算でも「その年の総収入金額に係る売上原価その他当該総収入金額を得るために直接要した費用」を必要経費として控除できます。副業の種別(ライター・せどり・クラウドソーシングなど)を問わず、通信費の按分は適用可能です。
会社のスマホを副業に使った場合、経費にできますか?
会社支給のスマホを副業に使うことは就業規則違反になる場合があります。また、費用の負担者が会社であるため、個人の確定申告での経費計上は原則できません。副業の通信費は個人契約のスマホまたは副業専用SIMの費用で計上するのが正しい方法です。
按分率は毎月変えても大丈夫ですか?
変えること自体は禁止されていませんが、税務調査で「なぜ月ごとに変わるのか」の説明が必要になります。副業の繁忙月は使用時間が増えるなど合理的な理由があれば問題ありません。ただし、毎月同じルールで計算し、根拠メモを残しておくことで説明がスムーズになります。
スマホ代の経費化で最も重要な書類は何ですか?
「按分計算の根拠を示すメモ」が最も重要です。毎月の副業使用時間・按分率・計算式を記録した表を作成し、キャリアの利用明細と合わせて5年間保管してください(所得税法第232条)。この記録が税務調査で最も有効な証拠になります。
副業の通信費を経費化する前に確認すべきポイント
スマホ代・通信費を正しく経費にするために、以下のチェックリストで確認してください。全項目をクリアすれば、税務署への説明に自信を持って臨めます。
通信費の経費化は、副業の税負担を適正化する正当な節税手段です。家賃や光熱費の按分と合わせて計上することで、確定申告の経費をさらに最大化できます。会計ソフトを活用すれば、按分計算・仕訳・確定申告書作成を一本化できます。副業の節税全体については副業の合法的な節税方法も参考にしてください。
- 按分の基準(時間按分 or 使用割合按分)を決めた
- 按分率の算出根拠(使用時間の記録など)を準備した
- 毎月同じ方法で按分率を計算するルールを決めた
- 通話履歴やデータ使用量のスクリーンショットを保存している
- 按分後の金額を「通信費」として帳簿に記録している
- キャリアの利用明細を5年間保管する体制を整えた
- 副業専用SIMを持つ場合は全額経費に計上している
よくある質問
Q. 副業の収入が20万円以下でも通信費を経費にできますか?
所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税申告では通信費を経費として計上できます。また、医療費控除などで確定申告する際に同時に副業経費も計上できます。20万円以下でも住民税の節税効果があります。
Q. 雑所得の副業でもスマホ代を経費にできますか?
できます。所得税法37条1項の規定により、雑所得の計算でも「収入を得るために直接必要な費用」を必要経費として差し引けます。按分計算の方法は事業所得と同じで、業務使用割合に応じた金額を控除できます。
Q. 会社のスマホを副業に使った場合、経費にできますか?
会社支給のスマホを副業に使うことは就業規則違反になる可能性があります。また、費用の負担者が会社であるため、個人の確定申告での経費計上も困難です。副業の通信費は個人契約のスマホまたは副業専用SIMの費用で計上するのが原則です。
Q. 按分率は毎月変えても問題ありませんか?
法律上の問題はありませんが、税務調査で「なぜ月ごとに変わるのか」の説明が必要になります。合理的な理由(副業の繁閑期など)があれば問題ありませんが、毎月同じルールで計算し、根拠メモを残しておくのが最善です。
Q. スマホ代の経費を認めてもらうために最も重要な書類は何ですか?
「按分計算の根拠を示すメモ」が最重要です。毎月の副業使用時間・按分率・計算式を記録した表を作成し、キャリアの利用明細と合わせて5年間保管してください(所得税法第232条)。この記録が税務調査で最も有効な証拠になります。